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ロンドンの街明かり

中古RC不動産投資でよく使われる金融機関と融資条件のまとめ

2022.07.15

コラム

一棟中古RC融資でよく使われる金融機関様の融資条件を、簡潔に整理してお伝えさせていただきます。

※記載内容はあくまで参考例であり、実際の条件はお住まいの地域やご年収・資産背景によって異なります。

①千葉銀行様

  • 金利:1.0%前後
  • 自己資金:0%~10%
  • 融資期間:減価償却の耐用年数まで
  • 特徴:融資期間は短いものの金利が低く、早期の資産回収が可能

②横浜銀行様(通常)

  • 金利:1.2%前後
  • 自己資金:0%~30%
  • 融資期間:原則として法定耐用年数以内
  • 特徴:積算評価と耐用年数重視。郊外の高積算RCや新築物件が得意。

③横浜銀行様(コベナンツ)

  • 金利:1.2%前後
  • 自己資金:0%~10%※別途手数料
  • 融資期間:「60年-経過年数」が最長
  • 特徴:純資産の黒字維持や定期的な報告義務を条件に、柔軟な融資条件が可能。

④スルガ銀行様

  • 金利:1.7%前後
  • 自己資金:5%~20%
  • 融資期間:「60年-経過年数」が最長
  • 特徴:金融資産や物件のエリアによって融資条件の大枠が機械的に決まる。目安条件と実行条件の乖離が少ない。

⑤東日本銀行様

  • 金利:1.5%前後
  • 自己資金:10%~20%
  • 融資期間:原則として法定耐用年数以内だが、ご属性次第で5~10年程度は伸ばすことも可能。
  • 特徴:最近不動産融資の専門チームが立ち上がったため、融資意欲が高い。

⑥SBJ銀行様

  • 金利:2.0%前後
  • 自己資金:15%~25%
  • 融資期間:築古の物件でも25年前後が目安
  • 特徴:金利や自己資金割合が重い、築年が経った物件でも長期融資が可能。

⑦さわやか信用金庫様

  • 金利:1.9%前後
  • 自己資金:10%~20%
  • 融資期間:残存年数+5~10年程度であれば可能性有り
  • 特徴:融資条件の目安が出るまでのペースが早い(目安:持ち込みから1週間以内)

金融機関様のご紹介は以上になります。

必ず紹介経由で

個人投資家向けの融資は引き締め傾向にあります。

かぼちゃの馬車事件から数年が経ったとはいえ、その後もたびたび起こる不正融資問題や、コロナ禍で不動産業全体への融資の優先度が下がっている影響もあり、特に「投資家」向けの融資は厳しい傾向にあります。

最近でも、

・初見のお客様だと金利は2%台から
・今は土地を持っている人(=地主など)でないと融資が厳しい
・支店は積極的でも本部で自己資金3割は欲しいと言われる

といった声をよく耳にします。そのため新規で融資を受けるのはかなり厳しいと言ってもいいでしょう。

ただその一方で、「とはいえ貸せる先には貸さないといけないんですよね」という融資担当者の声も随所で聞かれ、審査本部と現場との間で温度感に違いがあるようにも感じました。

私の感覚としては、各金融機関様は従来以上に「その人に貸す理由」を重視しているように思います。従来のように「お客様の属性と物件のスペックが良ければ貸す」というだけでは無く、

どのような経緯でこの金融機関にたどり着いたのか(紹介◎)
将来的にどのような資金運営をしていきたいのか
将来的にその金融機関とどのような付き合いをしていきたいのか

これらを総合的に判断されているような印象です。

こういった状況ですので皆さま投資家様に置かれましては、新規で飛び込むのではなく、私たちのような仲介業者を経由した「紹介」の形でアプローチするのが賢明です。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。