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収益不動産キーワード解説「表面利回り」

2023.05.16

コラム
プラン・ドゥ森山勇希

お客様から直近でいただいたご質問に対して、弊社の見解をキーワードで解説していきます。

※各情報は弊社社員の見解および企業担当者から伝え聞いた情報です。取り上げた企業が公式にアナウンスしている情報では無い、ということをご了承ください。

「表面利回り」について

不動産投資において、表面利回りを重要視する方は少なくありません。

エリアや物件の状況にもよりますが、弊社が手掛ける築30年前後の一都三県のRCレジでは、最近の市況ですと表面利回り6%後半~7%前半で成約するケースが多い印象です。

中には利回りが8%を超える物件もございますが、利回りが高い物件は価格が安いということであり、それだけ買い手が少ないということを意味するために、注意が必要です。

例えば下記のようなケースがございます。

  • 人口減少が進むエリア、狭小間取り、駅距離があるなど需給ギャップが崩壊し、リーシングのハードルが高い
  • 購入後間もないタイミングで大規模修繕を行う必要がある
  • 設備が多く、ランニングコストが大きい
  • 遵法性に問題があり、融資がつきにくい

この場合、満室想定年収・表面利回りが高くても、実質の年収は低いこととなります。

もちろんすべての物件がこれらのリスクが高いというわけではございませんが、リスクがどの程度あるのかも踏まえてご検討いただくと良いかと思われます。

空室期間や広告費用、家賃の下落リスク、今後の修繕費用をいくらみるかなどを総合的に踏まえて、物件の収益を判断することをお勧めいたします。

その際に物件のトラックレコード(過去の入居率の推移)、修繕履歴、ランニングコスト一覧やNOIなどを参照することによって、ある程度はリスクを把握することができます。